前の記事 目次 研究所 次の記事 (since 2000.05.01)
情報:農業と環境 No.63 (2005.7)
独立行政法人農業環境技術研究所

第5回有機化学物質研究会: POPs及び農薬の環境挙動予測のための数理モデル −開発の現状と今後の展望−

開催趣旨

化学物質の環境中の挙動を表現する数理モデル(環境内運命予測モデル)は、化学物質の環境リスクにおける曝露解析を行う際に最も有効な手段の一つとなっている。残留性有機汚染物質(POPs)や農薬などのリスク評価の分野においても、このようなモデル開発が進展してきている。POPsや農薬の適正な管理を行うためには、これら化学物質の環境中での残留性、分解性、分布、移行特性などを予測する必要がある。

本研究会では、最近わが国で開発されつつあるPOPsや農薬の環境挙動予測に関する水田一筆レベルのミクロな数理モデルから、河川流域レベルでのモデル、地球レベルでの挙動を扱うマクロなモデル、さらにはドリフトモデルまでの開発の現状を把握し、それらの問題点を整理する。また、モデル予測に基づくモニタリングの効率化などについても議論し、今後のモデル開発の研究方向を探る。

開催日時: 平成17年9月27日(火)10:00〜17:00

開催場所: 農業環境技術研究所 大会議室

プログラム(予定)

10:00 - 10:10 あいさつ

農業環境技術研究所 理事長

10:10 - 10:50  数理モデルに求められる行政的ニーズ −欧米の事例から−

農業環境技術研究所 與語 靖洋

10:50 - 11:30 水田・畑における数理モデルの現状と今後の課題

農業環境技術研究所 稲生 圭哉

11:30 - 12:15 河川に流入する農薬の挙動予測モデルの現状と問題点

豊橋技術科学大学 井上 隆信

12:15 - 13:15 (昼休み)

13:15 - 14:00 地球規模の農薬挙動に関するマルチメディアモデル開発の現状

農業環境技術研究所 西森 基貴

14:00 - 14:45 発生源周辺における大気汚染物質の拡散予測モデル(METI-LIS)

産業技術総合研究所 吉門  洋

14:45 - 15:00 (休憩)

15:00 - 16:15 グループディスカッション:

○ 検討課題:農業・環境の現場から数理モデルに期待すること

16:15 - 17:00 総合討論:今後数理モデルに期待するもの−よりよいモデル構築に向けて−

参集範囲: 国公立・独立行政法人試験研究機関、大学、行政部局、関連団体等

参加申し込み・問い合わせ先:
305-8604  茨城県つくば市観音台3-1-3
農業環境技術研究所 化学環境部 有機化学物質研究グループ長 與語靖洋
TEL 029-838-8301; FAX 029-838-8199; E-mail yogo@affrc.go.jp

前の記事 ページの先頭へ 次の記事