農林水産省農業環境技術研究所所長をつとめられた浅賀宏一(あさがこういち)氏が、平成22年秋の叙勲(じょくん)において瑞宝中綬章(ずいほうちゅうじゅしょう)を受章されましたので、お知らせします。瑞宝章は、国家または公共に対し功労があり、公務等に長年従事し、成績を挙げた者に対して国が授与するものです。
浅賀宏一氏は、昭和32年に農林省四国農業試験場に採用され、昭和38年からは農事試験場などにおいて、イネのいもち病の基礎的研究および防除の研究で多大な成果を挙げられました。昭和63年から四国農業試験場長をつとめられた後、平成3年4月から平成5年10月まで農林水産省農業環境技術研究所の所長として、農業環境研究の推進に大きく貢献されました。農林水産省を退職後は、株式会社サカタのタネ技術顧問・取締役、東京農業大学客員教授として活躍され、平成7年には日本植物病理学会会長をつとめられています。