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農業と環境 No.164 (2013年12月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

GRA農地研究グループ会合(11月 米国) 参加報告

2013年11月7日に米国のタンパ(フロリダ州)市内で開催された、農業分野の温室効果ガスに関するグローバル・リサーチ・アライアンス (GRA) 農地研究グループ (Croplands Research Group) の会合に、農業環境技術研究所の岸本文紅が参加しましたので、報告します。なお、GRA については「農業と環境」の No. 133No. 134No. 135 をご参照ください。

農地研究グループは、米国とブラジルを共同議長とし、今回は第5回のグループ会合でした。会合には33のメンバー国のうち22か国 (オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、中国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、日本、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、韓国、スペイン(Skype参加)、スウェーデン、スイス、イギリス、米国、ウルグアイ) からの出席がありました。さらに、外部パートナーである CCAFS (Research program on Climate Change, Agriculture and Food Security ) のメンバーや米国農業省・農業研究サービス(USDA-ARS)および大学の研究者も多数出席しました。

会合の会場(Marriott Watersideホテル)(写真)

会場となった Marriott Waterside ホテル

GRA農地グループ会合の参加者(写真)

農地グループ会合の参加者

農地グループは基本的に下記の3つのコンポーネントにおいて、それぞれのアクションプラン(Action plan)をまとめ、活動を展開しています:

今回の会合は、前回の会合(2012年7月、イタリア) で提案された各コンポーネントの Action Plans についての進捗状況や解決すべき課題についての議論、新しい Action Plan の提案など、いままでよりも議論が活発化し、GRA の枠組みの下で加盟国による共同研究の促進効果がみられました。おもな進展を簡単に紹介します。

2011年から農地グループ会合および活動に関わって3年になりますが、メンバー国のあいだの研究者ネットワークが確実に広がっていることを実感しました。今後は MAGGnet へのインプットおよび統合解析に向けて共同研究関係を強化するとともに、GRA 関連情報を日本国内の研究者にも広く発信していきたいと考えています。

(物質循環研究領域 岸本 文紅)

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