農業環境技術研究所は、平成26年12月3日(木曜日)、橿原市立かしはら万葉ホール (奈良県橿原市小房町)において、農業環境技術公開セミナー in 奈良 を開催しました。
農業環境技術公開セミナーは、農業環境技術研究所の主要な成果を、地方自治体に広報するため、毎年開催しています。今年度は奈良県のご後援を得て、農業と環境に関わる研究成果を奈良県農業研究開発センターと共同でご紹介しました。
開催日時: 平成26年12月3日(水曜日) 12:00−16:30
開催場所: 橿原市立かしはら万葉ホール (奈良県橿原市)
主催: (独)農業環境技術研究所
後援: 奈良県
参加者: 99名
(地方自治体53名、企業・団体17名、大学等9名、一般市民9名、独法研究機関11名)
講演:
我が国の農地土壌の性状と変化 −長期モニタリングのとりまとめから−
(独)農業環境技術研究所 農業環境インベントリーセンター 小原 洋
奈良県の農地土壌の実態 −養分集積の状況−
奈良県農業研究開発センター 基盤技術科 環境保全ユニット 西田 一平
環境保全型農業と生物多様性
(独)農業環境技術研究所 生物多様性研究領域 馬場 友希
露地ナス栽培に於ける土着天敵を活用した害虫防除
奈良県農業研究開発センター 基盤技術科 病害虫ユニット 竹中 勲
作物の安全性確保のための新しい残留農薬分析法
(独)農業環境技術研究所 有機化学物質研究領域 渡邉 栄喜
水田除草剤の動態把握
奈良県農業研究開発センター 基盤技術科 環境保全ユニット 西川 学
近隣の自治体やJAなど生産者団体、一般からの参加者が多かったことは、農業と環境への関心の高さを示していると思われました。会場では奈良県農業研究開発センター、農業環境技術研究所、奈良県立御所実業高校から、研究成果のポスター展示も行われ、参加者との活発な質疑応答が行われました。
参加者へのアンケートでは、「農業環境の問題は食と農業を考える上で非常に大事だと思った」、「分かりやすい説明だった」など、好評でしたが、「研究成果がどのように現場の生産者に届いているか」といった普及上のご指摘もありました。
開催にあたり多大な協力をいただいた奈良県農業研究開発センターと、後援をいただいた奈良県に謝意を表します。
(連携推進室長 大倉利明)