農業環境技術研究所 最終更新日: 2007年 10月10日 農環研NIAESロゴ
 9月のセミナー予定
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セミナー開催記録

領域横断セミナー
    日 時 : 9月20日(木) 16:00〜17:30
    場 所 : 5階会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
Using computer simulation models for better management of nitrogen in maize Harold M. van Es
(コーネル大学教授)

838-8327
内   容
 To prevent nitrogen losses from farmlands, predictions using models are of great help. The Precision Nitrogen Management (PNM) model is composed of two models: LEACHN, the nitrogen module of LEACHM (Hutson, 2005) and a maize N uptake/growth and yield model (Sinclair and Muchow, 1995). The PNM model was developed in order to: 1) provide growers and crop consultants with a decision support tool that can provide improved sidedress N recommendations for maize production; 2) improve current indices for determining nitrate-N leaching potential; and 3) gain insight into soil N transformations and fluxes in soils under maize crop production. This presentation shows how this model was developed and applied in various sites.



農業環境インベントリーセンターセミナー
平成19年度(第4回)
    日 時 : 9月21日(金) 13:30〜15:00
    場 所 : 5階会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
家畜ふん尿堆肥の成分の経年変化と家畜ふん尿堆肥作成時の窒素揮散量の再計算
Recent trend of nutrient ingredients in livestock manure and recalculationof nitrogen volatilization rate during composting of livestock excreta
三島 慎一郎 中谷
838-8348
稲生
838-8235
内   容
 家畜ふん尿堆肥は、近年乾燥化が進み、肥料成分含有率が上昇傾向にあると言われている。しかしそのような比較は、ほとんどの場合10年程前の前回調査との比較によるものであった。そこで今回、家畜ふん尿堆肥の採集年のわかっている文献を収集し、まとめる事で、近年の家畜ふん尿堆肥の含水率、肥料成分含有率に経年変化があるかどうかを調べた。また求められた結果より、排泄される糞尿の堆肥化過程で揮散する窒素量を再計算した。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
土壌の特性と農薬の動態
Relationship between soil properties and environmental fate of pesticides
稲生 圭哉 中谷
838-8348
稲生
838-8235
内   容
 農耕地等で使用された農薬成分の大部分は土壌表面に達し、土壌中でしだいに分解し消失するが、その一部が河川などの水系に移行することによる環境リスクが懸念されている。農薬の土壌残留量や圃場外の移行・拡散量は、農薬の物理化学的性状のみならず土壌の特性によっても大きく影響を受ける。そこで、土壌の物理性・化学性が農薬の土壌吸着性や移動性に及ぼす影響について解説し、土壌インベントリーを有効に活用した農薬の動態予測の取り組みについて紹介する。



生物多様性研究領域セミナー
平成19年度(第5回)
    日 時 : 9月27日(木) 15:00〜17:00
    場 所 : 5階会議室(547号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
大発生する虫、大発生しない虫 平井 一男 鈴木
838-8254
平舘
838-8246
内   容
 昆虫の中には長距離飛来性のウンカ類、コブノメイガやアワヨトウのように年により大発生をして大きな被害をだす種類と、ニカメイチュウ、イネミズゾウムシやモンシロチョウのようにほとんど大発生しないで毎年静かに発生を繰り返している種類がいます。過去の研究や観察を踏まえて発生機構や発生予測などを中心に紹介します。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
農村景観における植物群落の多様性と維持機構について
Biodiversity and maintenance mechanism of plant community in rural landscape
楠本 良延 鈴木
838-8254
平舘
838-8246
内   容
 生物多様性に関する関心が高まるなか、農村景観に生育・生息する貴書な生き物や身近な自然を保全することが求められている。人間の営みにより成立・維持されていた農村景観の植物群落(特に水田周辺の群落)を紹介しながら、それらの群落の成立・維持機構を管理形態との関係を明らかし、これからの農業生態系における生物多様性保全について考えたい。また、開発中の農村景観・調査情報システム(RuLIS)のデータを活用して景観構造と植物群落多様性の関係について、さらに農村環境に生息する外来植物の分布・蔓延実態とその要因についても報告する。



土壌環境研究領域セミナー
平成19年度(第6回)
    日 時 : 9月28日(金) 15:30〜17:30
    場 所 : 4階会議室(453号室)

テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
関東ローム地帯の畑地開発に関する文化土壌学的調査 若林 正吉
(筑波大学大学院 生命環境科学研究科 修士課程)
前島
838-8314
石川
838-8315
内   容
 関東平野に人口が増えて農業が発達するのは,徳川家康が江戸に幕府を開いてからである。関東ローム地帯では土壌の肥沃度が低かったので,畑地の生産力を上げるために様々な工夫がなされた。ここでは,その工夫の二つについて紹介する。一つは,柳沢吉保が川越藩主時代に開発した三富新田における「落ち葉堆肥」の利用技術である。二つめは,荒川下流部の大宮台地西縁部の人々が,荒川の氾濫土(沖積土)を台地上の畑に運んだ「ドロツケ」と呼ばれた作業である。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
第54回日本ペドロジー学会野外巡検「三宅島2000年噴火後の陸上生態系の変化」
参加報告(1)―巡検の概要―
赤羽 幾子
(農業環境技術研究所 特別研究員)
前島
838-8314
石川
838-8315
内   容
 講演者は2007年8月25〜26日に三宅島で開催された野外巡検に参加する機会を得たので報告する。巡検1日目は,島内をほぼ1周し,年代の異なる噴火堆積物上の土壌生成過程および植生遷移について観察した。島全域で火山噴出物であるスコリアを確認することができ,スコリア堆積後400年経過した地点においては,表層にわずかな有機物を蓄積した未熟な土壌が形成されていた。また,島内の土壌には「カタ」と呼ばれている盤層が存在し,ヤマイモ生産上問題となっているとのことで,その生成メカニズムについては,一定の見解は得られなかった。2日目は,現在,三宅島で行われている緑化対策事業を視察した。この事業は「三宅島・復興サルトリイバラ事業」と呼ばれ,2000年噴火によって失われたシイ・タブを中心とした常緑広葉樹林の再生を主な目的としていた。
テ ー マ 講 演 者 連 絡 先
第54回日本ペドロジー学会野外巡検「三宅島2000年噴火後の陸上生態系の変化」
参加報告(2)―2000年噴火前後の植生・土壌・地形―
前島 勇治 前島
838-8314
石川
838-8315
内   容
 講演者は噴火以前の1999年7月および10月に三宅島の植生および土壌調査に参加した経験があり,上記巡検に参加する機会を得て,2000年噴火後初めて,訪島することができた。今回は,噴火以前の植生・土壌・地形の写真と今回の巡検で得られた写真を比較しながら,三宅島2000年噴火が植生・土壌・地形といった陸上生態系に及ぼした影響を紹介する。特に2000年噴火前後の土壌断面形態や土壌理化学性のデータは,加藤(2002)の研究および今回の巡検資料をもとに,若干の考察を加えながら紹介する予定である。

加藤 拓(2002)三宅島に分布するスコリア質土壌の生成過程に関する研究,筑波大学大学院生命環境科学研究科修士論文,pp64.

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