農業環境技術研究所

最終更新日: 2012年8月17日

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8月の公開セミナー

農業環境技術研究所
セミナー開催記録
8月24日(金曜日) 有機化学物質研究領域セミナー
8月27日(月曜日) 農業環境インベントリーセンターセミナー
8月30日(木曜日) 第524回気象談話会

有機化学物質研究領域セミナー

日時: 平成24年8月24日(金曜日)
15:30~17:00
場所:農環研5F会議室(547号室)
テーマ 講演者 連絡先
水田における水生ミミズの生態系機能に与える除草剤の生態リスク評価 谷地俊二
(農業環境技術研究所 有機化学物質研究領域)
永井
電話 838-8302
要旨

本研究は、水田での除草剤散布による生態系機能の損失に着目した。水田の土壌生態系や水生 ミミズ類を対象として、生態リスクを1: 水田調査、2: ミミズへの生態毒性試験、3: ミミズ の生態系機能評価、4:除草剤散布による水田のリスク評価の、4つのステップで評価した。水 田土壌には多数の水生ミミズが生息する。土壌を摂食して表層に糞を放出することで雑草種子 を埋没させ、その発芽を抑制している。しかし本研究により、現実的な量の除草剤散布ではミ ミズの個体数が減少し、発芽抑制機能が損失することが示唆された。水田への除草剤の生態リ スク評価は水中生物への影響によって評価されるが、本研究によって水田における水生ミミズ および生態系機能への生態リスクを管理する必要性と、水生ミミズの生態系機能を農業に利用 できる可能性を示した。

テーマ 講演者 連絡先
水田用殺虫剤の連続施用による残留・蓄積性が水生生物群集へ及ぼす生態影響 早坂大亮
(国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター)
永井
電話 838-8302
要旨

農薬による非対象生物への生態影響が問題となっているが(Beketov et al. 2008; Hayasaka et al. 2012)、農作物の収量・品質確保のためには農薬の使用 は必要不可欠である。一方で、これまでの生態毒性学的研究は、室内試験を基本 とし、また、急性・短期的な農薬の暴露影響について検討したものがほとんど であり、1年以上の長期的なモニタリングに基づくリスク評価に係る研究はほと ん どみられないのが現状である(Liess and Beketov 2011)。農薬に対する生物 多様性の保全に向けては、生物の生活史特性等も考慮した長期的な生態影響評価 も必要となってくる。そこで、本研究では箱苗処 理剤であるイミダクロプリド 及びフィプロニルの連続施用が、水田内の水生生物群集へ及ぼす生態影響について、特に、農薬の残留・蓄積性による影響 に着目して2カ年のモニタリングを実 施した結果を報告する。

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農業環境インベントリーセンターセミナー

日時: 平成24年8月27日(月曜日)
13:15~
場所:547会議室
テーマ 講演者 連絡先
農業のLCAをめぐる国際動向と将来展望
Global trends and future perspectives on agricultural LCA
林 清忠
(農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター)
中谷
電話 838-8348
小原
電話 838-8353
要旨

農業のLCAに関する研究が国際的に活発化してきた.この報告では,まず,ヨー ロッパや日本におけるこれまでの研究の流れを整理し,インベントリ分析,影 響評価の方法論に関する解説を行う(これまで誤解されてきた点や注意を要す る点に関する説明を含む).その上で,研究プロジェクトの組織化,国際会議 の開催,他の関連手法に関する研究との競争・協調関係等について将来展望を 行う.

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第524回気象談話会

日時: 平成24年8月30日(木曜日)
13:30~
場所: 農環研本館5F  547会議室
テーマ 講演者 連絡先
Effects of land-use changes on warming rates and rice yield in Shikoku, West Japan YOSHIDA Ryuhei
福 岡
電話 838-8205
要旨

This study evaluated the impacts of historical land-use changes (LUCs) during the last two decades (1987-2006) on the warming rates and rice yields in Shikoku, Japan. Two types of numerical simulations, historical LUCs and fixed LUCs throughout the period, were performed by using the non-hydrostatic regional atmospheric model (JMA-NHM) and large-area rice growth model (PRYSBI). In Shikoku, marked decrease in paddy fields and increase in building lots and roads have been observed since 1987. The evaluation suggests that LUCs caused five times larger warming rates in and around paddy fields than those in and around other land uses. Also 0.27 % decrease in rice yields in 2006 (12 kg ha-1), relative to 1987, occurred as a result of the change in thermal conditions in and around paddy fields. These results demonstrate that there were small but detectable LUCs-induced impacts on the surface climates, warming rates, and rice yields in Shikoku.

テーマ 講演者 連絡先
GHGG-Japan from 2004 to 2011 with recent trends in FLUXNET MIYATA Akira
福 岡
電話 838-8205
要旨

Because of growth of scientific interests within flux communities along with technical progress in in-situ analysis of non-CO2 greenhouse gases, FLUXNET, the global research network of flux monitoring towers for carbon, water, and energy cycles in terrestrial ecosystems, is expanding its study target to non-CO2 greenhouse gases, although CO2 and water still remain as the main target. FLUXNET, in conjunction with InGOS (Integrated Non-CO2 Greenhouse gas Observation System), will hold the meeting on N2O and CH4 fluxes in early September. In this seminar, I will make preliminary presentation to the FLUXNET meeting about GHGG-Japan, the domestic project started in 2004 for full accounting of geenhouse gas budget in grasslands in Japan and influcence of manure application on the fluxes.

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