農業環境技術研究所法人情報職員採用情報

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研究職員 (若手育成型任期付研究員) 募集要領


独立行政法人農業環境技術研究所
平成21年10月1日

独立行政法人農業環境技術研究所では、下記研究職員 (若手育成型任期付研究員) の募集を行っております。

1. 採用予定職/配属予定先 ・ 人員

任期付研究員 (若手育成型) /別紙 I 〜III ポスト ・ 各1名

2. 予定担当研究業務、研究内容、応募条件: 別紙 のとおり

3. 着任時期

平成22年4月1日からなるべく早い時期

4. 雇用期間: 着任から5年間

ただし、本募集により採用された任期付研究員について、希望者には任期満了のおよそ1年前までにテニュア審査を実施し、合格すれば任期の定めのないパーマネント研究者として継続して雇用することが可能になっています

5. 提出書類

1) 履歴書 (市販のA4判用紙に手書きし、写真を貼付すること)

2) 研究業績報告

これまでの研究内容の要約(A4判1枚、書式自由)、及び業績リスト (記載例 [PDF ファイル] に従って記載)

3) 主要論文の別刷りまたはコピー (5編以内)

4) 仕事に対する抱負 (A4判1枚、書式自由)

5) 照会先リスト (2名)

6) 書類受理通知等連絡先としての 「E-mail アドレス」 または 「返信用葉書(E-mail を利用できない場合のみ)」

※ 応募書類は返還しません

6. 給与

農業環境技術研究所の規程に基づき決定

(詳細はお問い合わせ下さい)

7. 書類提出先

〒305−8604
茨城県つくば市観音台3−1−3
独立行政法人農業環境技術研究所
総務管理室 小山英也

8. 応募締め切り

平成21年11月16日(月曜日)(必着)

9. 選考方法

1) 書類審査 平成21年11月下旬

2) 面接審査 平成21年12月 (予定)

(面接の際、応募者の今までの研究業績及び採用された場合の抱負に関して、15分程度のプレゼンテーションをしていただきます)

10. 問い合わせ先

・ 研究業務内容

長谷部 亮 (研究統括主幹)  029-838-8143 E-mail: hasebe@affrc.go.jp

・ その他(提出書類等)

小山 英也 (総務管理室主査) 029-838-8156 E-mail: oyama@niaes.affrc.go.jp

(別紙)

平成22年4月1日付け採用予定の若手育成型任期付研究員募集ポストの予定担当研究業務 (研究課題)、研究内容、応募条件

○募集ポスト I

(1)予定担当業務

植物の有害物質吸収メカニズムの解明と農産物汚染リスク低減技術の開発

(2)研究業務内容

近年、「コーデックス委員会(FAO / WHO 合同食品規格委員会: Codex)」において、カドミウム等食品中有害物質の最大基準値案が検討されており、それを受けて我が国でも「食品安全基本法」の下に具体的な対応が急がれている。また、残留性有機汚染物質(POPs)の廃棄物や農耕地などへの残留が問題となる一方、「食品衛生法(ポジティブリスト制度)」の改定等により、農作物が吸収した POPs が問題となることがあり、農業現場における対応が急がれている。

そこで、これらの有害物質に対して、作物の吸収、移行、蓄積、分解等のメカニズムを植物生理・生化学的、あるいは分子遺伝学的に解明し、ファイトレメディエーションによる汚染土壌修復、作物の吸収抑制などの技術開発を行い、農産物汚染リスク低減化を図る。

【キーワード】 有害物質(重金属、POPs等)、植物生理・生化学、遺伝子、農産物の健康影響、リスク低減、土壌、作物栽培

(3)応募条件

・ 採用時に博士の学位を有する者。

・ 植物生理・生化学について豊富な知識があり、遺伝子解析や遺伝子工学についても技術及び研究経験を有する者。土壌、作物栽培(具体的には作物吸収成分の土壌中の移行から吸収、体内移動,代謝等)に関心のある者。

○募集ポスト II

(1)予定担当業務

大気の高度分析手法を用いた農業生態系の水およびガス交換過程の解明

(2)研究業務内容

酸素安定同位体( 18O および 17O )や水素安定同位体 (D) は、生態系における水循環、物質循環の解明に有力な研究手法である。また、大気中の酸素濃度の分析精度が向上し、生態系への応用も可能となりつつある。そこで、これらの大気成分の高度分析手法を、開放系大気 C02 実験(FACE)やタワーフラックス観測等の、既存のプラットフォームでの研究と結合し、植物根の吸水、蒸発散、呼吸・光合成等のプロセスにおける同位体分離や酸素−二酸化炭素交換比を測定する。これにより、農業生態系の水およびガス交換過程の解明を進め、物質循環モデルの高度化や地球環境変動に対する生態系応答の研究に貢献する。

【キーワード】 酸素・水素同位体、酸素−二酸化炭素交換比、植物生理、水循環、ガス交換、農業生態系

(3)応募条件

・ 採用時に博士の学位を有する者

・ 酸素・水素の同位体分析手法や酸素濃度の高精度分析手法に習熟し、これらの手法を生物現象や生態系の物質循環の研究に適用することに熱意を持って取り組める者。

○募集ポスト III

(1)予定担当業務

農業環境資源情報統合システムの開発

(2)研究業務内容

農業は、食糧生産だけでなく、土壌の二酸化炭素蓄積、景観向上および生物多様性の維持などさまざまな環境保全機能を持っているが、その一方で、農業活動が温暖化ガスの発生、肥料の過剰投入による水系の富栄養化などの影響を及ぼしていることも知られている。また、これらの要因はしばしばトレードオフの関係にある。したがって、時代の要請である環境保全型の農業技術を実現するために、これら複数の要因の関係を解きほぐしつつ最適な取り組みを提案する情報システムが必要である。さらにこの情報システムは、インターネットに溢れている膨大な情報の中で、農業技術の研究成果が研究者、農業従事者さらには消費者にも適切な形で届くようにする重要な役割も担っている。

こうした背景から、農業環境技術研究所がもつ、気象情報、土壌情報、生物情報、土地利用情報、農業統計情報、衛星画像情報などの各種農業環境資源情報や、さらには温暖化関連モデル、リスク関連モデル等の研究資源を融合して、所内外の研究者が研究解析に活用できる形態で提供するとともに、広く一般に利用しやすい形態でも発信する情報システムを研究開発する。

【キーワード】 農業環境資源情報、地理情報システム、オープンソース、ユーザーインターフェース、相互運用性

(3)応募条件

・ 採用時に博士の学位を有する者

・ 情報科学の研究実績を有し、統計学・農学・生物学・環境科学の関心を有する者。

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