5月30日、農業環境技術研究所(つくば市)において、生態系計測研究会 「農業と生態系をとらえる空間情報解析技術」 ―リモートセンシング・GISの農業・環境問題への実践的利用― を開催します。
リモートセンシングやGIS (地理情報システム) を利用した空間情報解析技術は、近年急速に発展し、実践的な利用への期待が高まっています。 リモートセンシングでは、3つの分解能 (空間分解能・時間分解能・波長分解能) が大きく向上し、観測対象が拡大するとともに、国産衛星 「だいち」 の打ち上げなどにより価格面においても利用可能性が広がっています。 また、GIS技術についても、GPS (全地球測位システム)技術と連携して、すでに現場での利用が広まっています。
本研究会では、農業・環境問題にかかわる研究分野におけるリモートセンシングやGISの最新の研究動向を紹介し、その実践的な活用法について議論します。 また、総合討論では、参加者の方々と幅広く意見を交換します。
開催日時: 2008年5月30日(金曜日) 10:15−17:00
開催場所: 農業環境技術研究所 大会議室 (茨城県つくば市観音台3-1-3) (農業環境技術研究所への交通案内)
参加費: 無料
主催: 独立行政法人 農業環境技術研究所
対象: 国公立 ・ 独立行政法人試験研究機関、 大学、 行政部局、 関連団体
プログラム
10:15 - 10:25 あいさつ
佐藤 洋平 (農業環境技術研究所)
10:25 - 11:10 基調講演
農業生態系研究におけるGIS ・ リモートセンシング利用の概論
秋山 侃 (岐阜大学大学院)
11:10 - 11:35 高頻度観測衛星データを利用した作物フェノロジーの推定とその応用
坂本 利弘 (農業環境技術研究所)
11:35 - 12:00 衛星画像を利用した作物栽培面積推定と環境影響評価
石塚 直樹 (農業環境技術研究所)
12:00 - 13:15 (昼食)
13:15 - 14:00 特別講演
農業・農村分野におけるGISの取り組み
舘 健一郎 (農林水産省農村振興局)
14:00 - 14:25 GIS ・ GPS ・ 無線通信を利用した獣害監視システム
デビッド・スプレイグ (農業環境技術研究所)
14:25 - 14:50 GISとコスト距離を利用した野生生物の移動評価
岩崎 亘典 (農業環境技術研究所)
14:50 - 15:10 (休憩)
15:10 - 15:55 作物と生態系をとらえる最新のリモートセンシング手法と応用
井上 吉雄 (農業環境技術研究所)
15:55 - 16:20 広域的な栽培暦情報を集積・共有するためのWebデータベース
大野 宏之 (中央農業総合研究センター)
16:20 - 17:00 総合討論