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シンポジウム
「農業に有用な生物多様性の指標開発」
(2009年11月18日 東京)

11月18日 (水曜日) 13時30分から、ベルサール九段 イベントホール(東京都千代田区)において、シンポジウム 「農業に有用な生物多様性の指標開発」 が開催されます。

安全な食料を安定して提供するためには、生物多様性に配慮した持続的な農林水産業が必要です。これまでも生物多様性保全に配慮した環境保全型農業やIPM(総合的病害虫・雑草管理)への取り組みが進められてきましたが、これらをさらに効果的に推進するため、平成20年度から、現場レベルで活用できる生物多様性の指標や評価手法を開発する研究プロジェクトが実施されています。

このシンポジウムでは、基調講演においてヨーロッパにおける農業環境政策の事例を紹介した後、研究プロジェクトの概要、研究成果を紹介します。また、農林水産業の現場で生物多様性指標を利用する、あるいは農業に有用な生物多様性に関心のある参加者と意見を交換し、現在開発中の指標や評価手法の現場活用などについて議論します。

開催日時: 2009年11月18日(水曜日) 13:30−17:30

開催場所: ベルサール九段 イベントホール
東京都千代田区九段北1−8−10 住友不動産九段ビル3階

主催: 農林水産省農林水産技術会議事務局農業環境技術研究所農業生物資源研究所

対象: 一般市民、 都道府県・農業団体等の農業技術指導関係者、 本プロジェクト研究に関心のある方、 本プロジェクトの関係者

参加費: 無料
このシンポジウムへの事前参加登録は終了しました。
当日、会場での参加登録も行いますので、未登録の方は受付にお知らせください。

農業に有用な生物多様性の指標開発
シンポジウム開催案内ポスター

(PDF 540KB)

プログラム

第1部 講演の部   13:30 − 15:15

1 基調講演

EUの農業環境政策:我が国の生物多様性保全政策へのインプリケーション

学習院女子大学国際文化交流学部 教授 荘林幹太郎

生物多様性条約の下、ヨーロッパをはじめとする各国では、農業に有用な生物多様性が持続的な農業を実現するための重要な資源の一つとして認識され、農業に有用な生物多様性を活用した農業へ転換する理由、評価手法等が示されるとともに、農業に係る生物多様性を高める取り組みが開始され、その実践に対する環境支払も行われています。本講演では、EUにおける農業環境政策を例に、環境支払とその要件設定の関係について、わかりやすく説明します。

2 研究報告

(1)プロジェクトの概要

農林水産技術会議事務局 研究開発官(環境)

(2)取り組み事例1: 和歌山県のナスにおける指標開発

和歌山県農林水産総合技術センター 井口雅裕

(3)取り組み事例2: 兵庫県豊岡市の水田地域における指標開発
〜「コウノトリ育む農法」の科学的評価に向けて〜

兵庫県立農林水産技術総合センター 須藤健一

本プロジェクトは、農法・農業技術別に、「ほ場単位」と「集落単位」で生物種の生息状況を調査し、環境保全型農法で特徴的に現れる生物を指標として選抜することを目的としています。ここでは、現在のプロジェクトの進捗状況について、地域での環境保全型農業の取り組みとともに説明します。

3 話題提供

アジア太平洋昆虫学会議におけるプロジェクト成果発表報告

農業環境技術研究所 田中幸一

10月18〜22日に北京で開催されたアジア・太平洋昆虫学会議において、本プロジェクトの成果を多数発表しましたので、その概要と海外の研究者との意見交換の内容について説明します。

第2部 ポスター発表の部   15:30 − 17:30

全国規模で実施しているプロジェクトのこれまでの成果を課題毎にポスターで展示します。また、調査方法やそこで得られた生物なども展示し、参加者と担当者の意見交換を行います。

お問合せ先:

(独)農業環境技術研究所 生物多様性研究領域 安田耕司
〒305-8604 茨城県つくば市観音台3-1-3
電話 029-838-8251 
E-mail tayousei1118@niaes.affrc.go.jp

参加登録:

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