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第2回 農業環境インベントリー研究会
昆虫インベントリーの整備と有効利用のためのシステム
(2012年2月23日)

2012年2月23日(木曜日)午後、つくば国際会議場(エポカルつくば)において、第2回 農業環境インベントリー研究会 「昆虫インベントリーの整備と有効利用のためのシステム」 を開催します。

開催趣旨

農業環境技術研究所農業環境インベントリーセンターは、国内屈指となる昆虫標本約130万点を所蔵し、2011年3月から 「昆虫データベース統合インベントリーシステム」 を介して、これらの所蔵情報の発信を本格的に開始しました。しかし、取り組みは始まったばかりであり、膨大な情報をいかに効率的に整理して、さまざまなユーザーに有効に利用してもらうかなど、多くの課題があります。

一方、国内では大学や都道府県などの博物館において、Webによる生物情報の発信が始められています。このことから、昆虫情報をより有効利用するためには、国内ネットワークの充実も大きな課題となっています。

また、国際的には、昆虫を含むさまざまな生物の多様性について、生物多様性条約を推進する中で、地球規模生物多様性情報機構(GBIF)による情報収集が進められており、これらに対するわが国の貢献が期待されています。

このような背景の下、この研究会では、農業環境資源の一つである昆虫情報の蓄積やその情報発信システムの、科学的あるいは社会的な意義を確認するとともに、農業環境インベントリーセンターでの最近の研究成果を紹介して、今後の課題について議論します。

参加費は無料ですが、参加登録ページ より事前登録をお願いします。

開催日時: 2012年2月23日(木曜日) 13:00−17:15

開催場所: つくば国際会議場(エポカルつくば) 中会議室
(茨城県つくば市竹園2丁目20番3号)(会議場周辺地図

主催: 独立行政法人 農業環境技術研究所

参加: 無料(参加を希望される方は、参加登録 をお願いします。)

プログラム

13:00  開会あいさつ

農業環境技術研究所 理事長 宮下 C貴

13:10  基調講演: 昆虫データベース構築30年

九州大学 多田内 修

13:40  講演

 I 部: 昆虫情報に期待するもの

(司会 農業環境技術研究所 吉松 慎一)

13:40−14:05 田んぼの昆虫多様性

NPO法人 田んぼ 岩渕 成紀

14:05−14:30 保全から見た今求められる昆虫情報

(財)自然環境研究センター 岸本 年郎

 II部: 昆虫インベントリー研究の現状

(司会 農業環境技術研究所 吉松 慎一)

14:30-14:55 農環研における昆虫インベントリー研究

農業環境技術研究所 吉松 慎一

14:55-15:20 昆虫データベース結合インベントリーシステム

農業環境技術研究所 中谷 至伸・吉武 啓

15:20-15:50 休憩・昆虫インベントリー展示

III部: 昆虫インベントリーの活用事例

(司会 国立遺伝学研究所 菅原 秀明)

15:50-16:15 標本データベースのクラウド化

農業環境技術研究所 大澤 剛士

16:15-16:40 携帯フォトシステム

農業環境技術研究所 山中 武彦

16:40   IV部: 総合討議

(司会 農業環境技術研究所 吉松 慎一)

(コメンテーター 国立遺伝学研究所 菅原 秀明)

17:15  閉会

昆虫インベントリー展示
データベース紹介(昆虫データベース統合インベントリーシステム)、昆虫標本、展示パネル

事務局・問い合わせ先:
〒305-8604 茨城県つくば市観音台3-1-3
(独)農業環境技術研究所 農業環境インベントリーセンター
對馬誠也(飯島朋子)・吉松慎一
電話/FAX: 029-838-8351 
E-mail(事務局): insect0223@niaes.affrc.go.jp

参加登録ページ:

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