独立行政法人農業環境技術研究所は、10月30日 (水曜日)、つくば国際会議場 (エポカルつくば) において、第13回有機化学物質研究会 「野菜における POPs 農薬残留リスク低減技術の開発」を開催します。
開催趣旨
残留性有機汚染物質(POPs)は、国際条約により削減や廃絶の取り組みが義務づけられている物質群で、対象 22 物質のうち 7 物質が過去に日本で農薬として登録され、農地に施用されました。このうちドリン系農薬やヘプタクロルがウリ科野菜から残留基準値を超過して検出され、「食の安全」を揺るがす問題として社会的な関心を集めるとともに、産地では生産の自粛,広範な土壌・作物検査等の対応を余儀なくされています。この問題を解決するため、農林水産省の委託研究プロジェクト 「生産・流通・加工工程における体系的な危害要因の特性解明とリスク低減技術の開発」 において、土壌中に残留する POPs による農作物の汚染を防止・低減し、基準値の超過を未然に防止するための技術開発に取り組んできました。
本ワークショップでは、ウリ科野菜の POPs 農薬残留リスク低減技術に関する研究成果を紹介するとともに、土壌残留性農薬問題の課題と展望について議論を深め、有機化学物質による農産物のリスク低減研究の推進に資することを目的とします。
開催概要
日時: 平成25年10月30日(水曜日) 13:00 〜 17:45
場所: つくば国際会議場(エポカルつくば) 中ホール200 (つくば市竹園2−20−3) [周辺地図]
主催: 独立行政法人 農業環境技術研究所
参集範囲: 国公立・独立行政法人試験研究機関、大学、企業、行政部局、関連団体 など
参加費: 無料
※ ワークショップ終了後,18:00 から,会費制(\ 4,000)による情報交換会がございます。
プログラム
13:00−13:10 開会挨拶
(独)農業環境技術研究所 理事長 宮下 C貴
13:10−13:20 農業環境研究における有機化学研究の歩み
13:20−13:50 なぜウリ科はPOPsを吸収してしまうのか? −メカニズムと変動要因−
(独)農業環境技術研究所 有機化学物質研究領域 大谷 卓
13:50−14:20 栽培前に果実中 POPs 濃度を推定する −土壌診断法の確立と残された課題−
(独)農業環境技術研究所 有機化学物質研究領域 清家 伸康
14:20−14:50 鉄資材を利用した POPs のケミカルレメディエーション技術の開発
愛媛大学 農学部 上田 祐子
14:50−15:20 POPs の微生物分解研究はどこまで進展したか? −分解代謝経路から土壌汚染汚染土壌修復まで−
(独)農業環境技術研究所 有機化学物質研究領域 高木 和広
15:20−15:40 コーヒーブレイク
15:40−16:10 ズッキーニによる土壌残留ディルドリンのファイトレメディエーション
福島県農業総合センター 齋藤 隆
16:10−16:40 活性炭を利用したキュウリのPOPs吸収抑制及び活性炭施用時の土壌処理殺虫剤利用技術の開発
新潟県農業総合研究所 園芸研究センター 松澤清二郎
16:40−17:10 カボチャの POPs 吸収に関わる遺伝はどのようになっているか?
(独)農研機構 北海道農業研究センター 杉山 慶太
17:10−17:40 総合討論
17:45 閉会
情報交換会
時間: 18:00 − 19:30
場所: つくば国際会議場 (エポカルつくば) 中会議室 202
会費: 4,000 円
お申し込み方法
参加申込書(Word ファイル(30 KB)あるいは PDF ファイル (135 KB))に必要事項をご記入の上、下記へ メール または FAX にてお申し込み下さい。
E-mail: org1030@niaes.affrc.go.jp
FAX: 029-838-8199
申込締切
平成25年10月25日(金)平成25年10月27日(日)
※予定人数を超えたときは参加受付を終了いたしますので、あらかじめご了承ください。
※まだ席に余裕がございます。これ以降のお申し込みは,当日ご来場の際,受付にてお願いします。
ポスター (PDF) (1.5 MB)