10℃以上の期間の蒸発量


 蒸発量の多少は、植物が生育するために必要な水分の供給度を表す。雨が多く、温度が高い地域では蒸発が盛んとなり、植物の生産力は高い。一方、雨が少ないあるいは温度が低い地域では植物の生産力は小さく、当然、蒸発量は少ない。このため、蒸発量は植物の生産力と関連する気候指標としてしばしば使われる。10℃以上の期間は、多くの作物や植物が生育する重要な期間である。ここでは、月平均気温が10℃以上となる期間の蒸発量を次式を用いて算定した。
E=R{1-exp(-RDI)}
R: 月平均気温10℃以上の期間の降水量(cm)
RDI: 月平均気温10℃以上の期間の放射乾燥度(Budyko, 1980)
RDI=Rn/(L*R)
Rn: 純放射量の月平均気温10℃以上の期間の合計値
L : 蒸発の潜熱(580 cal/gH2O)

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