研究者情報 （国立研究開発法人農業環境技術研究所）

2015年4月現在

氏名

楠本 良延 （くすもと よしのぶ）　KUSUMOTO, Yoshinobu

所属・職名

生物多様性研究領域　主任研究員

現在の研究内容

農業生態系における外来生物の生態系影響評価や，農業生態系を構成する生物群集の動態と生物多様性の解明が求められる中、農耕地及びその周辺に生育・生息する希少な生物や身近な生き物をどのように維持し保全していくかを明らかにするため、 (1)農地利用歴の変遷過程が生物多様性に及ぼす影響の解明、 (2)農業生態系における農地管理形態の変化に伴う農地及び周辺植生の変動予測、 (3)景観構造に関する調査情報システムの開発とそれを活用した生物相の変動予測の研究、 (4)外来植物の全国分布の把握と流域レベルでの分布特性の解明および群落形成過程のモニタリング、 (5)過去の土地利用の変化が草地植生の多様性に及ぼす影響の解明の研究を行っている。

最近の業績（２０００年以降）

（論文）

• Amano. T., Kusumoto. Y., Tokuoka. Y., Yamada. S., Kimb. Y. and Yamamoto. S.(2008)Spatial and temporal variations in the use of rice-paddy dominated landscapes by birds in Japan,Biological Conservation, 141(6),1704-1716
• 楠本良延・山本勝利・大黒俊哉・井手任（2007）利根川流域の水田周辺における植物落の多様性と景観構造の関係，ランドスケープ研究70(5)，pp445-448
• 楠本良延・山本勝利・大黒俊哉・井手任（2006）景観構造に関する調査・情報システムとそれを利用したチョウ類の生息ポテンシャル評価，農村計画学会誌25，281-286，2006
• 楠本良延・大黒俊哉・井手　任（2005）耕作放棄水田の植物群落タイプと管理履歴の関係−茨城県南部桜川・小貝川流域を事例として−．農村計画論文集，第７号，7-12
• 楠本良延，生物・社会調査のための統計解析　調査・研究の現場から−判別する（判別分析・数量化 II 類）−（2005）農業土木学会誌73(2)，133-138，2005
• 楠本良延・小池文人・藤原一繪（2002）環境要因に基づく潜在自然植生の推定と地図化，ランドスケープ研究65(5)，563-568
• 小柳知代・楠本良延・山本勝利・大黒俊哉・武内和彦（2007）関東地方平野部におけるススキを主体とした二次草地と過去の半自然草地との比較，ランドスケープ研究70(5)，pp439-444
• 山本勝利・楠本良延・椎名政弘・井手任・奥島修二（2007）農村景観構造に基づく生物生息空間の評価−谷津環境のチョウ類生息空間を例に−，システム農学23(1)，1-10
• 井手任・植竹朋子・芝池博幸・楠本良延・平舘俊太郎・矢野初美・保谷彰彦・吉村泰幸・清水矩宏（2006）畜産草地研究所（那須塩原市）におけるタンポポ属植物の生育地特性と遺伝的構造，ランドスケープ研究69(5)，545-548
• 芝池博幸・植竹朋子・楠本良延・矢野初美・井手　任（2005）関東地方における雑種性タンポポの遺伝的構造とクローン分布，環境情報科学論文集19，279-284，
• 楠本良延・大黒俊哉・井手　任（2005）耕作放棄水田の植物群落タイプと管理履歴の関係−茨城県南部桜川・小貝川流域を事例として−．農村計画論文集，第７号，7-12
• 楠本良延，生物・社会調査のための統計解析　調査・研究の現場から−判別する（判別分析・数量化�U類）−（2005）農業土木学会誌73(2)，133-138，2005
• 楠本良延・小池文人・藤原一繪（2002）環境要因に基づく潜在自然植生の推定と地図化，ランドスケープ研究65(5)，563-568

（査読無論文）

• Kusumoto, Y., Yamamoto, S. and Tokuoka, Y. (2007): Development of RuLIS and its Application for Survey of Invasive Alien Plants. Proceedings of NIAES International Symposium 2007 - Invasive Alien Species in Monsoon Asia. O5.
• Kusumoto Y. and Yamamoto S. (2007)Rural landscape information system(RuLIS) for conservation of biodiversity in rural area, NIAES Annual Report,pp 7-9
• Hiradate, S., Kusumoto Y., Morita, S., and Fujii, Y.(2006) Soil Environmental Factors Affecting Growth of Invasive Alien Plants, NIAES International Symposium2006,55-59
• 楠本良延・大黒俊哉・井手任（2006）生物多様性保全のための景観・植生調査解析システム，農業環境研究成果情報，第22集，32-33
• 井手任・大黒俊哉・楠本良延：生物多様性保全のための景観・植生調査情報システム（2005）インベントリー，第４号，20-23

（著書）

• 楠本良延, 山本勝利(2007) 条件不利地における農業生産と生物多様性, 植物防疫, （社）日本植物防疫協会, 61, 11, 599-603 .
• ・平舘俊太郎, 森田沙綾香, 楠本良延 (2007)外来植物と在来植物の住み分け　-これからの植生制御に向けて-, 平成19年度　関東支部雑草防除研究会・関東雑草研究会　合同研究会, （財）日本植物調節剤研究協会関東支部　関東雑草研究会, 31-42 .
• 井手任・山本勝利・楠本良延（2006）景観構造に関する調査・情報システムとそれを活用した生物の生息可能性評価，農における自然と共生 II −自然共生プロジェクト成果集−，117-124，総合印刷新報社

（学会発表）

• 楠本良延・天野達也・山本勝利・井手任（2006）調査・情報システムを用いた生物ポテンシャル評価，農林水産省委託プロジェクト研究「自然共生」生態系チームシンポジウム
• 楠本良延・山本勝利・大黒俊哉・井手任（2006）景観構造に関する調査・情報システムとそれを利用したチョウ類の生息ポテンシャル評価，2006年度農村計画学会秋期大会学術研究発表会要旨集，35-46
• 楠本良延・山本勝利・大黒俊哉・井手任（2006）景観構造に関する調査・情報システムとそれを利用したチョウ類の生息ポテンシャル評価，2006年度農村計画学会春期研究発表会要旨集，35-46，2006.4
• 小柳知代・楠本良延・大黒俊哉・井手任（2006）農村地域における半自然草地の保全・復元にむけた草地植生の評価，2006年度農村計画学会春期研究発表会要旨集，35-46
• 楠本良延・山本勝利・徳岡良則（2006）現在，日本にはどのような外来植物が蔓延しているか，第４回公開セミナー外来植物の「リスク」を調べて蔓延を防止する
• 楠本良延，岩崎亘典，小柳知代，大黒俊哉，デイビッドスプレイグ，井手　任（2006）過去の土地利用が現存草地植生の多様性に与える影響について，第５３回日本生態学会大会
• 芝池博幸，保谷彰彦，矢野初美，植竹朋子，楠本良延，井手　任（2006）雑種性タンポポの遺伝的多様式と分布様式，−クローン分析による個体識別の結果より−，日本植物分類学会第５回大会要旨集，p15
• 保谷彰彦，芝池博幸，楠本良延，矢野初美，井手　任（2006）雑種性タンポポの発芽特性，−４倍体雑種の発芽は高温で抑制される−，日本植物分類学会第５回要旨集，p.16
• 小柳知代，楠本良延，大黒俊哉，井手　任（2006）農村地域における半自然草地の保全・復元に向けた草地植生の評価．2006年度日本草地学会講演要旨集，p32
• 楠本良延，大黒俊哉，井手　任（2005）休耕・耕作放棄水田の植物群落タイプと管理履歴の関係−茨城県南部桜川・小貝川流域を事例として−，2005年度農村計画学会学術研究発表会要旨集，29-30
• 楠本良延（2004）温暖化に伴う潜在自然植生の変化日本生態学会第50回大会講演要旨集，p156
• 井手　任・楠本良延・大黒俊哉・井本郁子・能勢かおり（2004）放棄水田及び畦畔における外来植物の分布状況−利根川流域の事例−，平成16年度日本造園学会関東支部大会事例・研究報告集，22号，33-34
• 楠本良延・小池文人・藤原一繪（2003）環境要因に基づく潜在自然植生の推定と地図化−種レベルからのアプローチ−，弟50回日本生態学会講演要旨集，p224
• Kusumoto Y. and Fujiwara K.（2002）Potential vegetation mapping by field sampling(2002) Abstracts of the VIII International Congress of Ecology, Seoul, Korea, Ｐ14
• 楠本良延（2002）自然植生のパターンと成立環境要因について．パターンからプロセスへ：ランドスケープエコロジーの現在について，造園学会全国大会シンポジウム講演集，87〜88
• Kusumoto Y. and Fujiwara K.（2000）Classification and mapping of potential natural vegetation in Japan by using GIS, Abstracts of International Association of Vegetation Science 43rd Annual Symposium, p49
• Fujiwara K. and Kusumoto Y. (2000)The algorithm for the map of potential natural vegetation, Abstracts of International Association of Vegetation Science 43rd Annual Symposium, p50
• 藤原一繪・楠本良延・榎本哲也・戸島久和（1999）紀伊半島北東部の潜在自然植生について，第42回国際植生学会要旨集，p50
• 楠本良延・藤原一繪（1999）自然植生の潜在域における成立環境要因の抽出に関する研究について，第46回日本生態学会大会講演要旨集，p253